大臣表彰の受賞が決まった中島院長

 2023年度学校保健及び学校安全表彰(文部科学大臣表彰)の受賞者が決まり、日高地方から、長年にわたり紀央館高校の学校医を務めている御坊市湯川町小松原、中島医院の中島彰一院長(68)が選ばれた。

 中島氏は1985年3月、県立医科大学を卒業、医師免許取得、同大学研究生修了などを経て92年4月、同大学医学博士を取得。この間、86年4月から日高病院(現ひだか病院)第1内科勤務、同大学内科学第2講座助手などを務め、97年1月から独立して中島医院を開業した。

 紀央館の学校医は97年4月から現在まで26年間にわたり務めており、生徒の健康診断、健康管理に尽力。コロナ禍では感染持ち込みと拡大防止へ基本的な感染対策の徹底を呼びかけ、生徒の感染による学級閉鎖のタイミング、期間などを適切に助言。また、産業医として教職員の健康相談やストレスチェックも行っている。

 日高医師会では2020年から現在まで会長を務めており、地域医療の充実、発展にも寄与。受賞には「大変名誉なこと。諸先輩がいらっしゃる中、このような賞をいただき恐縮しています。受賞に際してご尽力くださった皆さまに心より感謝いたします」と話している。

 県内からは中島氏のほか、高野口中学校学校歯科医の辻正信氏も受賞。表彰式は全国学校保健・安全研究大会(26日・神戸市)の中で行われる。