激しく競り合う屋台(印南港で)

 日高地方秋祭りの先陣を切って2日、印南町の山口・印南八幡神社祭礼「印南祭」が行われた。新型コロナの影響で4年ぶりの通常開催。当日は秋晴れに恵まれ、午前中は山口八幡神社の氏子が印南港で激しく競り合い、若中たちがパワー全開、威勢のいい掛け声を響かせた。

 浜、地方(あげ)、津井、楠井、上野、野島、西山口が氏子の山口神社祭礼は午前8時ごろから始まり、午前9時ごろ、通常開催を待ちわびた多くの見物客が待ち構える中、印南港で各組の集落のシンボル「お傘」を先頭に幟や屋台が合流。子どもらが太鼓や笛を鳴らし、屋台の競り合いでは「ソーリャ、ソーリャ」と若中らの活気ある掛け声に合わせ、屋台同士の激しい押し合いが繰り広げられた。ぶつかった屋台が次第に高く上がると、見物客から大きな歓声が上がり、スマートフォンで写真や動画に収める姿も多くみられた。

 港を出てからは印南の街中を屋台が練り歩き、山口八幡で地方の雑賀踊りを奉納。午後からは再び印南港のお旅所へお渡りした。

 本郷、宇杉、光川、東山口が氏子の印南八幡神社祭礼は午前中に宮入りし、各組が獅子舞を奉納。午後からは神輿と屋台の川渡りが行われ、印南港横のお旅所へお渡りに出発した。