
印南町発祥のサーカス団「さくらサーカス」の和歌山凱旋公演が30日から、和歌山市のイオンモール和歌山隣接の特設会場で開幕した。2021年5月の田辺公演以来2年ぶりの和歌山凱旋公演。
コロンビア出身で大手サーカス団から独立したアラン・マルチネス団長(46)一家が印南町に移住し、2020年7月に同町宮ノ前で旗揚げされた。その後和歌山市、田辺市、奈良、高知、兵庫、大阪で興行しながら、世界のパフォーマンスコンクールで数々の賞を受賞。旗揚げ当時はマルチネス団長の子どもら中心の24人の団員・スタッフでスタートしたが、現在は世界トップレベルで活躍するマルチネス団長の親戚のパフォーマーなど約80人に増えパワーアップした。
パフォーマンスはマルチネス団長の六男新太君(9)が次男ダビットさん(24)の足の裏に乗り何回転もする大技「イカリオス」のほか、命綱なしの綱渡りや空中ブランコ、柔軟な体を使ったバランス芸など、人間の超人技を間近で見ることができる。大迫力で展開されるパフォーマンスに観客から大きな拍手と歓声が上がっていた。
マルチネス団長の妻で代表の小深田尚恵さん(39)は「さくらサーカスは和歌山の皆さんに育てられたサーカスです。パフォーマーによる究極のアートをぜひ見ていただきたいです」と話している。 公演は2024年1月14日まで。チケット購入・問い合わせは公演事務局℡050―8880―6545。