近畿で優勝、JOC出場も決まった永江選手

 第56回近畿高校ユース陸上競技対抗選手権大会が15日から17日まで奈良県鴻ノ池陸上競技場で開かれ、2年男子円盤投げで紀央館2年の永江翔太朗選手が46㍍70で優勝した。自己記録には及ばなかったものの、夏場の不調から復活の栄冠。10月20日から愛媛県で開催されるJOCジュニアオリンピックカップ第17回U18陸上競技大会への出場も正式に決まり、大舞台へ弾みをつけた。

 永江選手は1、2投目がファウル、3投目は決勝へ残るためにファウルをしないよう投げ、42㍍で難なくファイナルの8選手に残った。4投目は43㍍45と少し記録を伸ばし、5投目にこの日最長の46㍍70をマーク。自己ベストの48㍍20には及ばなかったが、2位に4㍍近くの差をつける圧勝だった。最終6投目はファウルとなったものの、飛距離だけをみれば自己ベストを上回る49㍍超えの投てきを見せた。

 夏場は体調不良から調子を落としていたが、ようやく復活していきなりの優勝。「今大会は目標にしていた45㍍超えを達成できた。最後の投てきも自分の中ではベストの投げ方ではなかったですが、それでも距離が出たので自信になりました」と手応えをつかんだ。

 JOCジュニアオリンピックカップは、全国のランキング上位者が出場できる大会で、永江選手は参加エントリーの中でトップの記録を持つ。本番まで1カ月、筋トレと体を大きくするための食事にも気を配っており、さらなるレベルアップに励んでいる。「JOCでは50㍍を超えて優勝できるように頑張る」と張り切っている。

 永江選手は近畿ユース2年男子砲丸投げは、15㍍40で2位だった。紀央館1年の原志保選手は1年女子円盤投げで33㍍41で2位、同ハンマー投げは28㍍58で8位入賞。智弁和歌山1年の狩谷悠世選手(松洋中出身)は1年1500㍍を3分59秒46で6位入賞した。