威勢よく掛け声をあげて練習する乗り子ら

 みなべ町埴田、鹿島神社の秋祭り(10月15日)に向け、4年ぶりの神輿渡御に参加する芝崎地区のふとん太鼓の練習が行われており、芝崎会館では子どもたちの元気な掛け声とともに太鼓の音が響いている。

 芝崎のふとん太鼓は数年に一度登場し、約2㌧の重さのふとん太鼓を、40~50人の若衆が担ぎ上げる。昨年は芝崎のふとん太鼓ができて100周年を迎えたが、コロナでお披露目できず、余興も復活する今年は100周年を盛大に祝おうと練習にも熱が入っている。

 乗り子を務める堀籠翔君(南部小4年)、西野琉君(同5年)、池田朔太郎君(同)、池田大騎君(同3年)は「ふとん太鼓の歌」をうたいながら、「本番では思いっきり声を出したい」と稽古に励む。音頭を取る前乗りは松根甲さん(36)が務める。

 芝崎青年団長の小山慎人さん(28)、区長の小山正人さん(54)は「地域の子どもが少なくなる中、こうして乗り子に手を挙げてくれてありがたい。歴史ある芝崎のふとん太鼓を次の世代につなげていければ」と話している。