議場で4選出馬を表明する日裏町長

 来年2月の任期満了に伴う印南町長選挙へ向け、現職の日裏勝己氏(72)=皆瀬川・3期=が11日、4期目の出馬を表明した。同日開かれた議会定例会一般質問で、前田憲男議員の質問に答えた。現時点で名乗りを上げているのは日裏町長だけで、対抗馬のうわさもなく無投票ムードだが、まだ5カ月あることから今後擁立の動きがあるのか、予断を許さない状況だ。

 トップで登壇した前田議員は、コロナワクチン集団接種の素早い対応、コロナ対策給付金の町民への手厚い支給、防災福祉センター建設など3期目の手腕を高く評価し、「日裏町長が引き続き町政を担当していただくのが最もふさわしいと私は思う。4期目への出馬の考えを聞かせてほしい」と問うた。

 日裏町長は「3期目も残り半年を切り、残任期間を誠心誠意努めていくが、今後、解決しなければならない課題もたくさんある。そのようなことからも次期町長選に立候補し、町民に信を問う覚悟を固めた。この場で次期町長選に出馬することを正式に表明させていただきます」とした。

 その後の玉置克彦議員からも同様の質問を受け、4期目に取り組むこととして、「今まで続けている必要な事業を継続する。特に切目橋の架け替え事業は一日も早く完成させなければならないし、中学校統合事業はクリアしなければならない課題がある。皆さんと知恵を出し合い、開校できるように前に進めていきたい。安全を確保できる周辺道路の整備、通学路の整備も併せて進める必要がある」などと抱負を述べた。

 日裏町長は2012年の町長選へ町議を辞職して出馬し、当時の現職を破って初当選。2期目も選挙戦を勝ち、前回は無投票で3選を果たした。対抗馬は今のところ具体的な名前は上がっておらず、2期連続の無投票の可能性が高まっている。