紀中(日高地方1市6町)を舞台としたサイクリングイベント「和歌山紀中サイクルフェスタHUB(ハブ)23」が3日に行われ、京阪神などから450人が参加。印南町を出発し各市町を回るコースで、参加者たちは切目川ダムや白崎海岸、産湯海水浴場、煙樹ヶ浜など日高の名所やエイドステーションでの地元グルメを満喫。日高地方の魅力をPRできたほか、沿道では住民らが手を振って応援するなど地域一体のイベントとなった。
初開催の昨年はあいにくの雨だったが、今年は青空が広がる絶好のサイクリング日和。スタート地点は印南町のかえる橋特設会場で、参加者たちは数人ずつのグループで出発し、かえる橋を横目に気持ちよく走り出した。自然を楽しみながら切目川沿いを上り、切目川ダムでは最初のエイドステーション。ダム湖を眺めながら休憩し、山沿いの道を走って日高川方面へ向かった。第3エイドの由良町の由良中学校では上級者向けのチャレンジコース(100㌔)レギュラーコース(80㌔)に分岐。チャレンジコースでは海沿いを走って白崎海洋公園へ進み、景勝地の「立巌(たてご)岩」では白くて大きな岩に驚き、自転車から降りて記念撮影する姿が見られた。その後も、気持ちのいい海風を感じながら颯爽と走り、産湯海岸や煙樹ヶ浜を通ってゴールの印南町かえるの港を目指した。
イベントは各市町も協力し、事前に放送などで応援を呼びかけており、コース上では住民らが出てきては参加者に手を振り、参加者たちも笑顔で応えるなどの交流も見られた。
この日は自転車と一緒に特急くろしおに乗車できる「くろしおサイクル」の臨時貸し切り電車も運行し、参加者のうち約50人が利用した。
すでに第3回となる来年の開催も決めており、みなべ町を発着で予定している。