美浜町の松洋中学校(瀬戸敬二校長)で31日、弁護士のいじめ防止教室が開かれ、1年生47人がいじめを自分ごととして考えた。

 和歌山弁護士会の出張授業で、弁護士の野上晶平さんが来校。いじめる側、いじめられる側の気持ちになって考えてみようと呼びかけ、「いじめてやろうという気がなくても大変な結果を招いてしまう」「最初は些細なことでもエスカレートして裁判沙汰になる」という実際に扱った事例を紹介した。

 「友達に意地悪されて」「意地悪してしまって」「困っている友達に声をかけられなくて」と困ったり悩んだりしたときは誰かに相談するよう求め、「友達や先生、家族ら必ず誰かいる。必ず誰かいるといったのは私たち和歌山弁護士会があるから。いつでも飛んできます」と約束。生徒は真剣な表情で聞き入り、最後に人権について学んだ。