地蔵の前でお経を読んで冥福を祈る参列者

 「おたきさん」の愛称で知られる印南町印南原の瀧法寺(西山宝性住職)で24日、恒例の地蔵尊供養会が行われた。

 地蔵盆は地域の子どもたちの幸せを願う行事として毎年この時期に行われているが、瀧法寺では1943年(昭和18年)から供養会が始まったとされている。水子霊や精霊、同寺に貢献した人らの冥福を祈り、日高地方を治めていた戦国武将湯川直春の霊も祭られている。

 午前中は本堂にある地蔵の前で供養を行い、地元の女性らの御詠歌が響く中、檀家らが経を読み、地域の子供らの無事成長と先祖らの冥福を祈った。

 午後からは家内安全、疫病断絶、息災延命などを祈願する「五千日参り」が行われ、多くの地元の人らが訪れた。