日高川町の小中高校生でつくる表現舞台活動グループ「あすなろ倶楽部・絆の星」の第8回本公演「日高川新伝承創作絵巻 ひとしずく」が20日、交流センターで開催された。昼と夜の2回公演に合わせて約600人が来場。4月から舞台練習に取り組んだ成果を披露した。
主人公は、勉強も運動も苦手で何かに一生懸命取り組んだことのない中学生のハナ。念願のあすなろ倶楽部に入り、充実した日々を送っていたが、中学生になって倶楽部の中心的な役割を求められ、葛藤やプレッシャーで押しつぶされそうになっていた。そこに現れた幼い少年の千太郎と日高川の妖精ミズハ。迷い悩むハナを安珍清姫、髪長姫、丹生津姫命伝説、芳沢あやめが生きる絵巻の世界への旅に連れ出す。そこでハナは先人たちの思いを巡り、心を動かされていく。
あすなろ倶楽部の16人のほか、日高川ごんぱっちーず☆(あすなろ体験生)、11月に御坊市民文化会館で公演する巡火の縁プロジェクトの一般公募で参加する体験生「ともしび」、友好都市大阪狭山市の中高生団体「表現倶楽部うどぃ」、沖縄の那覇青少年舞台プログラムのメンバーも出演。総勢約50人がダンス、バンド演奏で舞台をつくった。ダンサーが揺れ動く感情などを軽快な動きで表現し、迫力のあるバンド演奏がステージを盛り上げ、最後は歌と踊りでオリジナル曲「千客万来~笑みしぐれ~」を披露。客席からは感動の大きな拍手が送られた。