最後の打者を三振に仕留めガッツポーズの山本㊧

 第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は19日、第1試合の3回戦で南部龍神がシードの箕島を5―4で下し、2013年以来10年ぶり2回目のベスト8進出を決めた。南部龍神は初回に3点を許す苦しい展開となったが、3回に2点、5回に3点を入れて逆転。主戦山本は得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球で逃げ切った。

南部龍神
002030000 5
300000100 4
箕島

 南部龍神は3点を追う3回、酒井の左前打、駒宮の右翼線二塁打で1死二、三塁とし、濱畑が中前に弾き返して2―3と1点差。5回には2死から濱畑が中前打で出塁、上村が四球で歩き、亀岩の左前打で満塁とし、山本が右前に2点適時打を放って4―3と逆転。さらに2死一、二塁から重盗し、二塁走者の亀岩が一気に本塁を踏んで5―3とリードを広げた。

 先発の山本は初回、本塁打などで3点を奪われ、その後も走者を背負う苦しい投球だったが、スライダーを低めに集めてピンチを切り抜けた。6回には先頭に二塁打を許したが、中堅の酒井が飛球を好捕、二塁走者を併殺にしてしのいだ。7回に1点差に迫られ、最終回は左前打で先頭打者を出したが、後続を3者連続三振で仕留めて締めくくった。

 投打に活躍の山本晴選手(3年)は「気合で投げ切ることができ、疲れは感じませんでした。勝ててよかったです。これからもっと調子を上げていきたい」と熱戦を振り返った。