わかやま夏の交通安全運動が展開されている。運動の重点は▽こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保▽自転車のヘルメット着用と交通ルールの順守の徹底▽飲酒運転の根絶――の3つ。初日の11日、御坊市のオークワロマンシティ御坊店前で、県と交通事故をなくする県民運動日高地方推進協議会の街頭啓発が行われた。
御坊署員や県と日高地方の市町職員、交通安全関係団体のメンバーほか、紀央館高校の生徒らが参加。買い物客にうちわやティッシュ、反射材を配り、地域ぐるみでの意識高揚を呼びかけた。そのうちわには、県のPRキャラクター「きいちゃん」が手を上げて横断歩道を渡る姿。昨年の同運動初日から県と県警本部が推進する「サイン+(プラス)サンクス運動」をアピールしている。
横断歩道を渡るときに歩行者が手を上げ(サイン)、運転者へ横断する意思を明確に伝えることに加え、停止してくれた運転者に対して「ありがとう」(サンクス)の気持ちを伝えることで、運転者に横断歩行者保護の意識を向上させ、事故を抑止することを目的とした運動。スタートから1年がたち、手を上げる人も、横断歩道の手前で止まり、歩行者を優先するドライバーも増えた気がする。
3歳の娘もうちわがお気に入りの様子。通園中の車で、後部座席のチャイルドシートから外を見て、「あの子てて(手)上げてるな」「パパ『どうぞ、どうぞ』してあげたん?」と聞いてくる。本来は車が止まって当然なのだが、「『渡りますよー』ってして、『ありがとう』ってするんやで」と教え、朝から気持ちよく運転。手を上げ、ありがとうで事故がなくなればと、あらためて願う。(笑)