
夏の高校野球和歌山大会が開催されている紀三井寺球場で、日高高校中津分校の2年生が紀州備長炭焙煎のアイスコーヒーを販売している。
同校は2年前から紀州備長炭で焙煎したコーヒー豆の製造販売に取り組んでいる。3年目の今年は2年生が、地域の特産の紀州備長炭が持続可能な産業となるよう森林保護や環境について学び、コーヒー豆販売をどう発展させられるかを意識して取り組んできた。人や社会、地球環境に配慮した倫理的に正しい消費行動のエシカル消費についても学び、考えて取り入れた商品を企画・製造した。
豆はフェアトレードの東ティモール産ロブスタハニーを選び、コーヒーカップを竹、ストローは麦を原材料にしたプラスチック使用ゼロの資材を使うことで環境に配慮した。
14日から紀三井寺球場前にコーヒースタンドをオープンし、数人ずつで販売を開始。15日も前日から準備した水出しコーヒー約100杯分のアイスコーヒーとアイスカフェオレを4人で販売した。
松下天音(てんと)君は「おいしいコーヒーを味わってもらい、環境問題などエシカルについて考えるきっかけにしてもらえればうれしいです」と話していた。