河田㊨、武藤(左から2人目)選手の指導を受ける子どもたち

 日高川町の南山スポーツ公園陸上競技場で17日、東京オリンピックのアーチェリー団体男子で銅メダルを獲得した河田悠希選手(エディオン)、武藤弘樹選手(トヨタ自動車)が講師を務める教室「アーチェリークリニック」が開かれた。

 設立されたばかりの南山アーチェリークラブ(日高川町体育協会所属)主催。河田、武藤両選手は、東京オリンピックで日本代表団体として初のメダルを獲得。15・16日に同競技場で初開催された第71回全日本実業団アーチェリー大会に出場するため来町し、これに合わせて講師を務めた。

 教室には県内の高校生選手を中心に、小学生から大人まで約30人が参加。河田、武藤両選手は、70㍍先の的を射るデモンストレーションを披露したあと、参加者に実技指導を行った。

 初心者は至近距離、ジュニア選手などは18㍍、高校生らは70㍍先の的に向かって練習し、両選手は一人ひとりのフォームをじっくりと見ながら、弦を引いた時の手の位置や体力の消耗を抑える力加減など具体的な改善点を丁寧にアドバイス。参加者は世界で戦う選手の指導を真剣に聞き、アドバイスを参考に何度も矢を放って練習していた。