日高は7回、代打大家が左翼へ2点適時打

 第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会5日目の15日、第1試合の2回戦で日高が紀北農芸を8―0の7回コールドで下して初陣を飾った。日高は打線が7安打と7つの四死球、敵失3つに乗じて好機を生かし、エースが7回1安打無失点、12奪三振の快投を披露。3回戦でシードで強豪の市和歌山と対戦する。

 ◇2回戦
日高
  2101004 8
  0000000 0
紀北農芸
  (7回コールド)

 日高は初回無死、3四死球で満塁から髙尾が中前に弾き返して2点を先制。2回に2死から四球の山村が二盗後、田端の遊撃内野安打で一気に生還した。4回は1死から橋本が左前打と敵失で二塁へ進み、中田が右翼線を破る適時三塁打。7回には無死二、三塁から山本の中犠飛、1死満塁から敵失で追加点を挙げ、なおも代打大家が左翼へ値千金の2点二塁打を放った。

 先発右腕の中田は130㌔台後半の力のある直球を低めに集め、4回までパーフェクト投球。5回、6回と四球を与えたものの、危なげなく後続を断ち、7回も1死から初安打と盗塁で得点圏に走者を背負ったが、最後の打者を投ゴロに打ち取った。

 代打で試合を決める一打を放った大家啓選手(3年)は「レフトライナーかなと思ったけど、打球が伸びてくれてよかった。チームの勝利に貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。