優勝を喜ぶ西川選手㊧と中島選手

 米国で8日から13日(日本時間)まで開催された第44回日米大学野球選手権大会は、日本が最終戦に勝って3勝2敗とし、2大会連続20回目の優勝を決めた。日高川町出身で侍ジャパンメンバーの中島大輔選手(青山学院4年)=早蘇中、和歌山御坊ボーイズ、龍谷大平安=、西川史礁選手(同3年)=丹生中、和歌山日高ボーイズ、同=も全試合に先発出場し、勝利に大きく貢献した。

 大会は米代表との5試合。初戦は5―2で先勝、第2戦は5―8、第3戦は0―5と連敗し、1勝2敗と後がなくなった第4戦を4―3で競り勝ち、2勝2敗の振り出しに戻した。最終戦の第5戦は初回に1点を先制されたが、2回に3点を入れて逆転。6回に1点を奪われて3―2と1点差に迫られたが、8回に3点を奪って6―2で勝利した。試合終了の瞬間、選手たちはマウンドに駆け寄って喜び爆発。大久保哲也監督に続き、主将を務めた中島選手も胴上げされた。

 中島選手は第1戦が1番・中堅、第2戦は2番・中堅、第3戦から第5戦までは8番・中堅で先発出場。今大会に入り、打撃の調子が上がってこなかったが、最終戦では自慢の俊足を生かして二塁内野安打で出塁し、その後に本塁を踏むなどチームの勝利に大きく貢献した。第2戦でも安打を放った。

 西川選手は不動の4番として全試合にフル出場し、好調をキープ。第3戦こそ無安打だったが、全5試合のトータルは19打数で二塁打2本を含む6安打、3割1分6厘とチームトップの高打率をマーク。最終戦でも得点に結びつく安打を放つなどの活躍をみせ、4番の重責を果たした。

 中島選手は今大会を振り返り、「第4戦で逆転勝ちした試合が印象に残っています。優勝の瞬間、全員がマウンドに集まった時は最高の気持ちでした。最強のチームでキャプテンを務められたことが幸せです」、西川選手も「大会を通じてチームの団結力が高まっていくのを感じました。日本らしい全員野球でアメリカを倒すことができ、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。