野球の競技者が受けられる投球測定の様子

 社会医療法人黎明会北出病院は、小中高生らを対象にしたスポーツ競技力アップを目指すプログラム「U―sports」を本格的にスタートさせた。身体機能向上やけがの予防の観点から、病院の理学療法士やトレーナー、柔道整復師らが競技を長く続けられるよう専門的なサポートを行っていく。

 北出病院はこれまで、成長期の身体の酷使によるケガで競技生活を断念してしまうことがないよう、野球をしている学生を対象に肘健診を実施し、理学療法士による運動指導を行ってきた。U―sportsではこのノウハウを生かし、さまざまな競技に取り組む学生に対象を拡大。身体のケアやけが予防のための個別アドバイスをしながら、その人の身体の強みを生かしたトレーニング方法などを指導する。U―sportsのUは、病院の理念である「予防・医療・介護のユートピア」の意味が込められている。

 メニューは▽柔軟性や筋力を測る測定▽運動能力アップのための身体機能向上トレーニング▽競技力・パフォーマンス力の向上を目指す練習の指導――の3つを中心に、カウンセリングに沿って理学療法士と一緒にメニューを考える。クラブ活動などで競技する学生だけでなく、運動能力を上げたい学生も利用可能で、料金は小学生が1回40分3500円、中学・高校生が50分4000円、その他60分5000円。5回分の回数券もある。野球競技者は投球測定(20分投げ放題、3300円)も受けられる。

 自分の身体機能が分かることによって、競技で活躍できる近道を知り、自分の長所を伸ばすことができるという。理学療法士の三好雅之さん、湯田智久さんは「学生の皆さんがより高みを目指してパフォーマンスできるよう、全力でサポートしていければ」と話している。

 申し込み、問い合わせはアクオ℡0738ー23ー3333で受け付けている。