第63回近畿理容競技大会が10日、京都市の京都パルスプラザで開催され、理容メッセージの部で日高川町和佐の理容店へアーズトータスの亀岩真奈美さん(52)が優勝し、昨年に続き全国大会出場を決めた。
近畿理容競技大会は、近畿2府4県の理容師らが部門ごとに技術とセンスなどを競う大会。亀岩さんは5分間のスピーチで考えや発表力などを競う理容メッセージの部に出場した。
コロナ禍で、世界情勢やSDGsなど世の中のことをいろいろ考えるようになった。店で使う大量のタオルは半年から1年ほどで新品に交換しているが、使用後に廃棄せずお客さまに呼びかけたところ、車の販売店や修理店などで再利用してもらえることになったと、SDGsの取り組みの具体例を発表。「理容業界でできるSDGsを一つひとつ一緒にやっていきましょう」と呼びかけた。
このほか、コロナ禍でひげを伸ばす人が増えたため、お客さまのひげや眉を整えた写真をインスタグラムに投稿し、理容師の技術や細かな仕事を公開、アピールしている一方、開店以来22年間、お客さまに暑中見舞いやクリスマスカードを送っている。デジタルの便利さとアナログで伝わる心を大切にしている取り組みを発表した。
亀岩さんの優勝は昨年から2年連続。「観客や審査員の顔を見て、気持ちよく発表できた。この大会は、競技部門など頑張っている若い理容師さんが集まる場で、たくさんのパワーをもらいました。このパワーで全国大会では今年こそ優勝を目指して頑張ります」と意気込みを見せた。
全国理容競技大会は9月19日に札幌市の道立総合体育センターで開催される。