県は29日から8月2日まで、県民文化会館などで第9回アジア・オセアニア高校生フォーラムを開催する。コロナ禍でオンラインが続いていた中、4年ぶりとなる対面での実施。海外から17カ国・地域、国内からは日高高校含む17校の高校生が参加し、5つのテーマで意見を交わす。
フォーラムは2014年に日高高校が創立100周年記念事業としてアジア16カ国・地域を招待して開催したのをきっかけに、翌15年からは県が主催となりオセアニアも加えた国・地域を招いて開いている。
20年から3年間はコロナ禍のためオンラインで実施してきたが、世界的にコロナが落ち着いてきたこともあり、4年ぶりに元の形に戻る。
参加国・地域はインド、インドネシア、オーストラリア、タイ、韓国、台湾、中国、モンゴルなどの17カ国・地域で、それぞれ1人が参加。国内からは県内の日高、向陽、粉河、耐久、新宮、開智、信愛など12校20人、県外の帝京(東京)、可児(岐阜)、紫野(京都)、中村(高知)、清心女子(岡山)の5校5人が参加する。
研究課題は昨年と同じ、津波・防災対策、環境問題、ダイバーシティ問題、教育問題、食糧問題の5つ。各国・地域、各校はそれぞれ課題を選び、フォーラム期間中に分科会で意見交換し、全体会で分科会のとりまとめを発表する。期間中、言語は英語を使用する。
課題の研究発表のほか、県内の高校生が海外の高校生を案内する世界遺産ツアー、今回は新たに県内の高校訪問や和歌山城ツアーもある。