気が付けば暦はもう7月。梅雨の晴れ間の日差しはまさに夏を思わせる。うっとうしい梅雨はうんざりだが、暑すぎる夏も体にこたえる。ウエザーニュースが発表した今年7月から9月の気温は平年より高く、暑い夏になるという。熱中症で搬送されるケースも増えてきており、命にかかわることなので十分に注意が必要。光熱費に頭が痛くなるが、これからの時期、エアコンは体調管理には必要不可欠。電気料金を抑えるためにエアコンを我慢することのないよう、各自治体は夏場だけでも補助を出すなどしてくれるとありがたいが。

 筆者の愚痴とは対照的に、高校球児にとってはさわやかな熱い夏がやってくる。第105回和歌山大会が11日、紀三井寺公園野球場で開幕する。本番を直前に控え、本紙では恒例の日高地方勢のチーム紹介も去る30日付の南部高校から始まった。各校へ取材で練習にお邪魔させてもらっているが、たくましく真っ黒に日焼けした顔と、礼儀正しいあいさつ、明るい受け答えにこちらが元気をもらう。地元校の甲子園出場は久しいが、今年も各校とも戦力が充実、一回勝負の戦いでは何が起こるか分からない。心躍る試合をしてくれると期待している。

 野球に限らず、ほかのスポーツでも高校総体近畿大会や全国大会が控える。中学生にとっては最後の総合体育大会となる日高地方予選が間もなく始まる。それぞれに積み重ねてきた練習の成果を発揮する大舞台である。勝敗だけがすべてではない。目標を持って練習に打ち込んできた過程こそが宝物。選手の皆さんは悔いの残らないよう、失敗を恐れず思い切りプレーしてもらいたい。(片)

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