2021年の東京オリンピックでアーチェリー男子団体史上初となるメダル獲得を成し遂げた銅メダリスト3選手が日高川町の南山スポーツ公園にやってくる。
7月15・16日に開催される全日本実業団アーチェリー大会に出場するためで、国内トップクラスの選手が熱戦を展開する。同競技場は、15年に開催されたきのくに和歌山国体でアーチェリー競技の会場になったこともあり、日高地方にアーチェリーを普及させようと関係者が尽力しており、今年は初めて同大会の誘致に成功。私たちにとって身近な競技場に、全国の一流選手が一堂に会することになった。
以前の一般的な大会は、選手が一列に並んでそれぞれが的に向かって制限時間内に淡々と矢を放ち、得点を集計して勝敗が決定する形式だったが、オリンピックの決勝ラウンドなどと同じ1対1で交互に矢を放つノックダウン方式を取り入れるなど観戦しても楽しめる競技にしようと取り組まれているという。そして今回のこの全日本実業団アーチェリー大会もまさにこの試合形式「オリンピックラウンド」で行われ、日本を代表した選手がそれぞれのチームに戻り、ライバルとなって戦うのが見られる。個人的にはアーチェリー選手が弓を構える動きがとてもかっこよくて好きなので、メダリストの構えもじっくり見学しようと楽しみにしている。知識や興味がなくても一見の価値あり。70㍍も離れた的を射るだけでも爽快なので、地域の人が大勢観戦し盛り上げてもらえれば。
そして大会翌日には、銅メダリスト3人がそろって指導する教室も開かれる。南山アーチェリークラブも設立され、これから新たに競技に取り組む環境が整えられている。 (陽)