ガラ空きの駐車場。ラッキーと思って車を停めた矢先、別の車がやって来てピタッと隣に停められた経験はないだろうか。間隔を空けて停めればいいのに何故?と、結構モヤっとさせられる。このように周囲は空いているのにも関わらず、わざわざ隣にやって来る人のことを「トナラー」といい、近年問題になっているようだ。

 トナラーは駐車場に限ったことではない。空いている電車の座席、映画館の席、レジの会計待ちの列などなど、いろんな場所でトナラーは見受けられる。嫌がらせ目的の人は論外だが、きっと本人には悪気はないのだろう。だけど隣に来られた側としてはびっくりするし、状況によっては不快にもなる。どうやら自分が快適に過ごせるパーソナルスペースはその都度変わり、周囲がガラ空きだとその分パーソナルスペースも広くなる。そこに他人が入って来て違和感を覚えるのは、ごく自然なことらしいのだ。

 逆に隣に来た側は、「ここが私のお気に入りの場所だから」「隣に誰かいないと不安だから」と無意識的に来てしまうケースが多いという。難しい問題だが、こういう人たちを悪者にせず、不快感を残さないでスマートに対応できる大人になれたらどれだけ楽か。

 ここ数年はコロナでソーシャルディスタンスを保ちましょうとさんざん言われてきた。規制が徐々になくなってきた今、皆が快適に過ごせるために、改めて人と人との距離感について考え直すべきかもしれない。これから夏本番を迎え、人の汗や体臭が特に気になる季節にもなる。皆が平等に使える場所では、互いに配慮できるようにしたいものだ。(鞘)

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