張飛と馬超の一騎打ちを、児童が扮した張飛兵が見守った

 日高川町の川原河小学校(高垣利加校長)で23日、文化庁の学校巡回公演事業で京劇公演が行われた。事前のワークショップで演技指導を受けた3~6年生14人も出演し、保護者ら観客を楽しませた。

 文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」で、子どもたちが質の高い文化・芸術を鑑賞するだけでなく体験も行う事業。この日は、伝統芸能として様式美を保った京劇舞台を上演し、日本人俳優の育成や日本人に分かりやすい演出などにも取り組む在日京劇団「新潮劇院」が来校。午前中は舞台に出演する3~6年生に舞台上での動きを指導。観劇する1・2年生には劇中の掛け声などを教えた。

 午後は公演で、保護者や地域住民も鑑賞。テーマは「はじめての京劇」で、京劇の特徴や見方などをレクチャーしたあと、京劇の古典「覇王別姫」から「剣舞」、「三国志演義」から「二将軍」などを上演。美しい舞や唄声、迫力の立ち回りを披露した。剣舞には女兵役、二将軍には張飛兵役、馬超兵役で児童が登場。舞台衣装を身に着けしっかりメイクもした児童が剣を手に舞台を盛り上げた。カーテンコールでは役者とともに児童も一人ひとり名前が呼ばれ、観客の拍手に応えた。

 6年生の太田鳳介君は「最初は僕たちにできるのか不安だったけど、丁寧に教えてもらい、衣装を着て化粧をして舞台に出て、思い出に残る体験になりました」と話していた。

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