新聞記者になってもうすぐ20年になるが、記者になった当時から防災についての取材が多かった。避難訓練や防災施設の建設の協議など。「数十年以内に高い確率で大地震が発生する」などと当時から言われており、それから20年も経ったことになる。これまで南海トラフ地震が起こらなかったことは幸いなことだが、新潟県中越沖地震(2007年)、東北地方太平洋沖地震(2011年)、熊本地震(2016年)など、全国各地では多くの死者を出す規模の地震が起こっている。
当地方でも「近い将来発生する大地震」と言われ続けて久しいが、地域や自治体レベルで定期的な訓練は行われており、防災意識が低下しているようには感じない。ただこの先もその意識は引き継いでいかなければならない。
そんな中、先日、御坊市自主防災組織連絡協議会と御坊市が主催する「ごぼう防災まつり」が行われた。印象的だったのは避難タワーに長い行列ができていたこと。タワーがそんなに人気なのかと思えば、上でカレーのチケットが先着順で配られているとのこと。目的がカレーだったとしても、タワーに上った来場者らはスラロームや階段など、上り方を学べる機会となっていた。
このほかミキサー車のガチャや自衛隊、警察などの展示があり、その中でも消火体験などの防災を学ぶことができ、親子連れらは楽しみながらも防災の知識を深めていた。訓練など実際の災害対応に直結した取り組みももちろん大切だが、今回のように子どもから大人までが楽しめる催しに防災の要素を組み込んでいくことが、防災意識をより継続させていく重要なポイントになるのではと感じた。(城)


