観光功労者表彰を受賞する三前さん

 公益社団法人県観光連盟の2023年度観光功労者表彰が決まり、県内で3個人1団体が受賞。日高地方からはみなべ観光協会元会長の三前雅信氏(77)=みなべ町北道=が選ばれた。インバウンドの誘客や梅林ツアーの実施など、長年にわたり地元観光振興に貢献。同連盟の定時総会(12日、和歌山市)の中で表彰される。

 三前氏は和・洋菓子店のみさき堂を経営(20年から長男智亮さんが継承)する傍ら、旧南部町商工会長を務め、南部と南部川の町村合併に伴い05年に設立されたみなべ町商工会の初代会長に就任。みなべ観光協会では1999年から顧問、2013年から副会長、15年から19年まで会長を務めたあと、すぐに再び副会長となって今年5月まで務め、現在は監事。この間、インバウンド向けの外国語パンフレット作成やインスタグラムを活用した観光PRを行ったほか、フォトコンテストや旅行会社などと連携したツアーの実施で町内への観光客誘致に尽力。14年からは国民宿舎紀州路みなべを管理運営する同町開発公社の理事長も務めている。

 観光に対しては「観光は人であるという思いでやってきました。そこで住む人たちが生き生きと暮らしている姿を見れば観光客は『もう一度その地へ行きたい』と思ってくれます。みなべには美しい海や山、梅林、備長炭などがあり、いまある資源をいかに生かすかが大事」とし、受賞には「会員や役員の皆さまが支えてくれたおかげ。観光を通じて自身の勉強や新たな人との出会いもありました。今後も少しでもお役に立てれば」と話している。

 連盟の優良従業員表彰8人も決定。日高地方の受賞者はなし。

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