県高校総合体育大会バレーボール競技の準決勝と決勝が6日、田辺スポーツパーク体育館で開かれ、男子は開智、女子は和歌山信愛が優勝し、8月2日から北海道で開かれる全国大会出場を決めた。開智男子では、堺目啓治選手(2年、上南部中出身)、信愛では北崎琴音選手(3年、大成中出身)がそれぞれチームの主力としてフル出場。ともにスパイカーとしてチームを優勝に導く活躍だった。
男子は決勝で開智と和歌山北が激突。互いに高い攻撃力を存分に発揮する接戦となったが、総合力で上回った開智が2―0(25―20、25―20)で勝利し、28年連続28回目の栄冠を手にした。堺目選手は2年生ながらレギュラーを勝ち取り、背番号4を背負って今大会はフル出場。身長182㌢、高さを生かしてライトから力強いスパイクを相手コートにたたき込む高い決定力を見せ、決勝ではエース級の活躍だった。昨年はベンチ外、1月の春高ではベンチ入りも出場機会は少なかったが、今回は中心選手の一人として臨む大舞台。「相手の動きを見てプレーできたのがよかった。もっとジャンプ力をつけて、チームに貢献するプレーで全国ではまずはベスト4、そして優勝を目指したい」とこぶしを握った。
女子決勝は信愛と開智のライバル対決。信愛は第1セット、一時は3―11と大きくリードを許しながらもじわじわと差を詰め、後半は6連続ポイントで逆転し25―23で先取。第2セットも序盤から常にリードを許す展開も粘り強いレシーブでくらいつき、終盤に逆転して25―23で6年ぶり35回目の優勝をつかみ取った。北崎選手はサウスポーのスパイカーとしてここ一番で気持ちのこもったスパイクをたたき込み、主将として仲間に声をかけて鼓舞した。「3年生は1年、2年のときに開智に敗れて1度も全国に行けず、『今度は絶対に行くぞ』とこの試合に向けてしんどい練習を乗り越えてきた。どれだけ離されても絶対にあきらめないことを意識して練習してきたことを本番でも出せた。本当にうれしい」と笑顔いっぱい。「今日の自己採点は50点。簡単なミスをなくし、全国ではみんなで2回戦突破できるように頑張りたい」と話した。
開智女子ではセッターの畑中舞桜主将(3年、印南中出身)、ミドルブロッカーの坂本実優選手(3年、上南部中出身)と内田莉咲選手(2年、印南中出身)がチームの主力として5連覇を狙ったが、わずかに届かなかった。