要救助者(人形)とともにロープで下りる隊員

 日高広域消防は、風力発電施設での事故に対して安全、確実な高所作業や救助を可能にしようと、印南町の樮川から羽六にまたがる風力発電施設で、高さ約80㍍からの救出訓練を行った。

 風力発電施設でメンテナンス中、動けなくなった作業員をロープを使って救出。施設最上階(ナセル)の上で作業員1人が足を滑らせ、宙吊りになったと想定し、伸縮性の低いロープを使って活動を展開した。

 隊員はタワー内の昇降機で順に上り、ロープをセット。ダミー人形の要救助者とともに地上に下りた。安全で迅速に助け出し、タワー内を下ろす訓練も実施。尾﨑行雄署長は「実際の高層建築物を使った訓練はなかなか経験できず隊員の自信にもつながる。今後も訓練を重ね、スキルアップにつなげていってほしい」と講評し、「施設をお貸しいただき、ありがとうございました」と話していた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA