スイカを収穫する山下さん

 小玉スイカの全国有数の産地として知られる印南町や御坊市で、特産の「ひとりじめ」の出荷が始まった。

 今年は例年より少し早めの先月25日から収穫、出荷が始まり、5月中はハウス栽培品、6月に入ると露地栽培品も加わり、6月中・下旬をピークに、7月中旬まで続く。

 スイカ作り歴37年の山下勝也さん(55)=印南町印南=も、ハウスで実ったスイカの収穫作業に汗。整枝や人工交配、収穫時期の管理など一つひとつの作業に気を配り、「今年もおいしいスイカができました。梅雨までの今が一番おいしいとき。ぜひ味わってください」と話している。

 JA紀州によると、ひとりじめは、産地基準糖度が11度以上と甘く、ジューシーなシャリ感や皮の薄さが特長。特に今年は、朝晩の低温で日中との寒暖差が大きく、現在出荷しているものは糖度13度ほどまで甘くなっている。

 生産者は約150人で、およそ50㌶で栽培。天候がよかった昨年は約1330㌧を出荷し、今年は1300㌧を目標に、関西、名古屋、東京に出荷され、地元では印南町のフレッシュマートやみなべ町のほんまもんふるさと産地直売所などJA紀州直場所で販売されている。

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