日本ベトナム外交関係樹立50周年記念事業で、ベトナムを公式訪問した元自民党幹事長の二階俊博衆議院議員(日越友好議員連盟会長)は現地時間の8日、日本の政治家として初めて、今年2月に就任したヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席と会談。今年7月に和歌山県の高校生とベトナムの高校生の交流事業を実施することで合意した。

 二階氏を団長とする訪問団は、国会議員10人のほか、政界・経済界から約100人が同行。

 会談では、二階氏が次世代の日越友好関係強化を念頭に、高校生同士の交流の必要性を提唱し、交流プログラム実現へ意欲を示した。その後、同行している下宏副知事とともにグエン・ヴァン・フン文化・スポーツ・観光大臣と会談。その場でベトナム航空会社のベトジェットが7月に南紀白浜空港にチャーター便を運航することについて、県とベトジェットエアの間で調印が交わされ、二階氏は交流する高校生も搭乗することを提案した。

 国家主席との会談に先立ち、5日にはファン・ミン・チン首相らと会談を行い、おととしから和歌山県産温州みかんのベトナムへの輸出が解禁となり、2年目の今シーズンは輸出量が約30㌧に急増したことに謝意を述べた。

 その後のチュオン・ティ・マイベトナム共産党常務との会談では、ベトナムの国花である「蓮」について、自身が日高高校在学中に故阪本祐二先生から「蓮は平和の象徴なり」という教えを受けたことを披露し、日本から持参した大賀蓮をベトナム国会議員団とともに記念植栽を行った。二階氏は「世界情勢が不安定ないまの時代にその大切さを改めて感じ、阪本先生の教えに報いる思いで大賀蓮の植栽を行わせていただいた」と述べた。

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