応援に駆け付けた仲間とリングで喜びを分かち合う入田選手

 総合格闘技、チーム日高(垣内義秀代表)所属のプロ格闘家で、国際チャクリキ協会認定のインターコンチネンタルヘビー級の元王者、入田和樹選手(37)=日高川町入野=が、7日に東京新宿FACEで開催された「チャクリキ18ファイテング・スピリット・アゲイン」の同ヘビー級タイトルマッチに挑戦者として参戦。開始早々、右ストレートがさく裂し、1ラウンドKOで見事、王座を奪還した。

 入田選手は昨年9月、初めて行われたインターコンチネンタルヘビー級王者決定戦で3ラウンドTKO勝ちを収め、見事初代チャンピオンの座に就いていた。直後に防衛戦が決まっていたが、急性ヘルニア症を患い、ドクターストップ。入院、治療に専念していた。入田選手の王座は病欠返上扱いとなり、2代目王者決定戦では、元力士でプロレスラーとして活躍中の将軍岡本が勝利し、今回、入田選手が王座奪還をかけて対戦した。

 試合はダブルメインイベントの一つとしてファイナルで行われ、入田選手は開始のゴングから10秒、右ストレートを顔面にクリーンヒットさせていきなりダウンを奪うと、立ち上がった将軍岡本に右ストレート2発を放り込み、KO勝ち。相手に攻撃の隙を与えない圧勝だった。

 入田選手は昨年のけがを振り返りながら、「リングに立てないんじゃないかと不安もありましたが、ドージョーチャクリキと、応援に駆け付けてくれた仲間のおかげでベルトを取り戻すことができました。皆さんのおかげです」と感謝。「きょうは自分の誕生日でもあり、小さいころからやってきて、続けてきてよかった。本当に皆さんありがとうございました」と、37歳の誕生日を自ら祝うチャンピオンベルトを巻いて、涙ぐみながら礼を述べた。

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