先日、日高高校に台湾の高校生たちが来校し、交流した。コロナ前までは同校にはさまざまな国の高校生らが訪れていたが、コロナ以後は来校していなかったため、今回は3年ぶりとなった。歓迎式では附属中生も合わせた全校生徒が体育館に集まり、台湾の生徒たちを拍手で歓迎。合唱部が校歌を歌い、箏曲部が音色を響かせた。台湾の生徒たちは日本で数年前に流行った「恋ダンス」を日本語の歌とともに披露。日高高生にも一緒に踊るよう呼びかける場面では、ほとんどの日高高校生は座ったままだったが、ユーモアある生徒が立ち上がると、他にも数人立ち上がって踊りだし、会場は笑いと拍手で盛り上がった。コロナ禍では見られなかった交流にほほえましい気持ちになった。
コロナ禍中は、来校しての交流はなかったが、オンラインではよくしており、何度か取材にも行った。パソコンとネット環境があれば気軽に始められ、また費用もあまりかからないなどのメリットはあるが、交流している様子はどこかぎこちなさも感じた。もちろん初対面のためもあるが、通信環境によってタイムラグがあったり、音声や映像の乱れがあったりすることなどもあるだろう。一方的に説明したりプレゼンしたりする場合には有効だろうが、雑談なども交えた自由な交流となれば少し難しそうに感じた。
久しぶりの対面での交流は、歓迎式の段階で一気に両者の距離が縮まり、やはりオンラインとは大きく異なると感じた。それでも、コロナで普及したオンライン交流はメリットも多く、事前交流などでは十分活用可能だ。これからの交流はコロナ禍中に培ったオンラインの技術も生かし、より深い国際交流につながっていくことを期待したい。(城)