由良町共育コミュニティ推進本部の2023年度第1回会議が25日、役場で開かれ、3月末で「地域共育コーディネーター」を退任した吉田ひとみさん(75)=里=に感謝状が贈られた。
同本部は教育長を本部長に、各学校長と地域のコーディネーターで組織。学校運営で地域の協力を必要とする場合、あらかじめ委嘱した地域共育コーディネーターが地域と学校をつないでいる。コーディネーターの任期は2年。15年度には同本部の取り組み内容が評価されて、文部科学大臣表彰を受けている。
吉田さんは09年からコーディネーターの一人として14年間にわたって尽力。中学生が自分たちで育てた鉢植えの花をお年寄り宅へ届けるフラワーリンク活動、小学校の餅つきや昔遊びの体験学習などで地域と学校をコーディネートしてきた。
寒川正美教育長は「14年間も学校支援活動に尽力くださり、本当にありがたく思っています。在任中はその中心的役割を担い、文部科学大臣表彰の受賞につながる貢献もいただきました。今後も地域の支援者としてご協力いただきたい」。吉田さんは「自分の子育てが終わってから、学校へ行かせてもらい、子どもたちと触れ合えたことが宝物。地域の人も『学校へ行けた』と喜んでくれて、橋渡し役としてうれしかったです。これからも役に立てることがあれば元気なうちはかかわっていきたいですね」と話している。
会議では今年度の活動計画を確認。吉田さんの後任には寒川明子さんが委嘱された。