4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。成年年齢が18歳に引き下げられたが、お酒に関する年齢制限は20歳未満を禁止する法律で維持されている。
成長過程にある20歳未満の人が飲酒すると▽脳の機能の低下▽肝臓を始めとする臓器に障害を起こしやすくなる▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる――といった身体的・精神的にリスクがあるという。20歳未満の人の飲酒防止に関する法律では、▽親や親の代理をする者は、監督する未成年者の飲酒を制しなければならない▽酒類を扱う販売業者や飲食業者は、20歳未満の者が飲むことを知りながら酒類を販売・提供してはならない――とされており、違反した場合は科料や50万円以下の罰金が課せられる。また、酒類を扱う販売・飲食業者は、20歳未満の人の飲酒防止のため、年齢確認等の必要な措置を講ずることとされている。
お酒には酒税が課せられているといった特性から、取り扱う業者にはさまざまな観点から社会的要請に関する取り組みが求められており、国税庁も酒類販売管理者の設置を義務付け適正な販売管理の確保を図ったり、お酒の容器や包装に20歳未満の飲酒が法律で禁止されていることや陳列場所に酒類の売り場であることを表示するよう指導。
違法薬物などと比較するとそれほど悪いことではないと思ってしまうが、20歳未満の飲酒が本人に与える悪影響に加え、飲酒する場によっては犯罪に巻き込まれる危険性も増加するだろう。お酒をこよなく愛する私としても、若い人がお酒で不幸になることがないよう、法律や大人たちでしっかり守っていかなければならないと感じた。(陽)