合格証書を手に哉原君

 紀央館高校工業技術科2年生の哉原彪真君が、国家検定制度の3級技能検定機械加工(普通旋盤作業)に合格した。検定試験時は1年生ながら、2年、3年で学ぶ旋盤技術を習得し、見事合格。将来はものづくりの仕事をしたいという夢の実現へ、今後も新たな資格の取得に意欲を見せている。

 旋盤は加工したい金属などを回転する土台に取り付け、切削加工を行う工作機械。

 同校の工業技術科では1年生の12月から旋盤の授業を行っており、哉原君は旋盤作業の楽しさを知り、さらにハイレベルな技術を手にするため、検定試験への勉強を始めた。検定試験では、鉄製の円柱を決められた形に加工し、その出来具合や作業工程などで評価される。加工時に求められる技術は2年、3年時で学ぶものが多かったが、放課後に外部の専門講師などにも協力してもらって練習。日々、努力を重ねてきたことが実を結び、試験日は旋盤を始めてわずか2カ月後だったにも関わらず、0・01㍉の誤差もない見事な加工技術で作品を仕上げた。

 小さい頃からおもちゃを分解して組み立てるなど、ものづくりに興味があり、小学生では御坊市の少年少女発明クラブにも所属。将来はものづくりの仕事に携わりたいといち早く目標を設定し、就職活動にも活用できる検定取得へ1年生から動き出した。

 技能検定の合格に「出来上がった加工品や筆記試験にも自信がありましたが、合格の知らせがきたときは、やっぱりうれしかったです」と笑顔。「ものづくりが大好きで、将来は自動車に関われる仕事に就きたい」と話し、今後は「乙種第4類危険物取扱者」「第二種電気工事士」の取得に向けて意気込みを見せている。

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