「分からないことを分からないと言えるのが記者」だと先輩に教わった。分からないことは恥ずかしいことではなく取材は聞くのが仕事。ただ何でもかんでも教えてもらおうとするのではなく、絶対に知ったかぶりをするなという意図のアドバイスだ。先日、国産のハイブリッド車を外国車、プロのスポーツ選手をアマチュアと間違い、反省。恥ずかしい思いをした。

 そのアマチュアと間違ってしまったのは野球の吉田正尚選手。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本チームのメンバーである。きちんと調べてみると、今シーズンからメジャーリーグのボストン・レッドソックスに移籍。メジャー初本塁打も放ち、一層の活躍が期待される。

 WBCでは準決勝のメキシコ戦で、7回に起死回生の同点3ランを放った吉田選手。タレントの中居正広さんが事前取材した内容を話していた。中居さんは「吉田選手なんですが、国際試合ですと体の小ささがさらに際立つと思うんですが、身長172㌢、背が高く手足の長い選手をうらやましく思う時期もありました、と。ただ自分の体に合わせたトレーニングを練習すれば野球は絶対にうまくなります、と話していました」とリポート。実況アナウンサーが「それは、いろんなお子さんとにも励みになりますね」と言うと、中居さんも「なりますねえ~」と応じていたシーンが印象的だった。

 先入観は可能を不可能にする――メジャーリーガー大谷翔平選手が大切にしているという恩師の言葉。思い込みも同じだと思う。無限の可能性がある子どもだけでなく大人にも言えること。無知の知の意識を持って、先入観や思い込みをリセットし、不可能を可能にしよう。(笑)

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