県議選御坊市選挙区は、自民党元職の中村裕一氏(63)と共産党現職の楠本文郎氏(68)の両陣営が一歩も引かぬし烈な戦いを展開。それぞれの候補は御坊や県のため何を思い、どのような取り組みを推進していくのか。第1弾では本紙有権者アンケートの「今後、力を入れて取り組んでほしいこと」の回答で上位となった人口減少対策、御坊市の防災対策、子育て支援の3項目について聞いてみた。

人口減少対策

 中村氏 多様な原因を解消するため①雇用創出(地場産業振興や企業誘致、発明発見や起業など雇用をつくる人材養成、理科系教育充実)②異次元の少子化対策を御坊に(妊娠出産から大学まで支援、女性が活躍できる環境)③高齢者支援(健康長寿、住環境支援)④南海地震や水害に強いまちづくりに取り組みます。


 楠本氏 「住み続けられる安心・安全のまちづくり」の充実土台です。豊かな自然環境を生かした第1次産業を基幹として関連の産業づくりができる社会環境が必要。国による中小企業への社会保険料負担の直接支援など、子育て世代の労働環境の改善は不可欠です。また最低賃金の引き上げが必要です。

防災対策

 中村氏 ①南海地震対策として西川河口水門と国道かさ上げ、日高川堤防強化によって津波の浸水を防ぎ、まち(市民の命・暮らし、財産、事業所)を守ります。住宅耐震化・補助率アップも。住宅が崩壊しなければ、避難が容易にできます②水害対策では日高川堤防強化、浚渫、西川水系の河川整備促進と充実③災害医療の充実。


 楠本氏 県下で最初に「日高川流域治水プロジェクト」を立ち上げ、日高川水系河川整備計画の早期実現に取り組んでおり、さらに大規模氾濫減災協議会を開き、具体的にはハザードマップを作成して促進しているところ。御坊市では自主防災会などでの避難訓練を重ね、「まちづくり」への課題を市・県が役割分担をして、早期に取り組むよう働きかけをしていきます。

子育て支援

 中村氏 生まれた家庭の事情ではなく、子供の希望と能力で進路を決めることができる支援をしたいと思います①岸田内閣の異次元の少子化対策を御坊市にも。骨太の方針に市民の声を反映し、御坊市に合うように改正を求めます②国費による給食費無料化、義務教育では教科書同様に国費で③妊娠・出産から大学まで切れ目のない支援。


 楠本氏 子育てを保障することは、未来への投資です。私的なものから社会全体で子どもを育てる環境づくりを目指します。その観点での直接支援として、子ども医療費の高卒までの無料化への県費補助の拡充、国・県・市の分担による学校給食の無償化、0~2歳児の保育料無料化など。高校教育でも実質無償を目指し、給付制奨学金制度を拡充すること。新知事ともこの方向で懇談しています。

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