31日告示された県議選の御坊市選挙区は、返り咲きを目指す自民党元職の中村裕一氏(63)と2選を期す共産党現職の楠本文郎氏(68)がまちを二分する激しい戦いを展開している。そんな中、支持者はどんな思いで候補者を応援し、何を期待するのか。中村陣営は天津隆後援会長(60)、楠本陣営は吉本眞太郎選挙事務所長(74)に聞いてみた。

 元天津産婦人科、現在は天津医院の院長を務める天津氏は「中村さんは地域医療でも看護学校や薬学部の設立などよく頑張ってくれていたので、前回の落選にはびっくり。たった一つしかない議席が十分仕事ができないことは御坊市全体の危機。いまの現職に相談しても河川改修や日高川浚渫など結果が出ないという声を聞く。中村さんなら即戦力で頑張れるので、ぜひもう一度やってもらいたい」と説明。中村氏への期待として「一番は自民党であり、実行力があること。御坊には子育てや南海地震、産業振興など幅広く複合的な課題が山積している。彼なら経験と人脈を生かして課題に取り組んでくれる。二階先生や知事、市長、市議と協力して仕事ができる」とアピールした。

「二階先生らと協力して仕事ができる」 と天津会長

 楠本候補とは50年近くの付き合いという吉本所長。「県議会議員として活動している姿を見ていると、ますます成熟してきたと感じます」と、政治家として一層成長したことをアピール。当選からの4年間ではコロナ対策、日高川の治水対策、産廃問題、南陵高校問題など着実に議員の役割を果たしたと評価しており、「普段から上から目線で対応するのではなく、スピード感を持って誠実に、一生懸命に取り組みます」と話す。人柄についても高く評価し、「議会での活動と同時に生活保護、相続問題、空き家対策など年間100件以上の相談を受けています。困った人を放っておけないという人間性豊かな彼ならではの活動だと思っています」と強調する。

「政治家、人間性も素晴らしい」 と吉本所長

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