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侵攻1年を受けて、今月のテーマは「ウクライナ」。ウクライナ問題に限らず、世界の歴史を全地球的に見た一冊をご紹介します。
「一冊で読む世界の歴史」(西村貞二著、角川ソフィア文庫)
本書は、地球上の各国のはるか太古の昔から現代までを壮大な一つの物語のように編み、わかりやすくやさしい文章で一冊にまとめています。全100章。ソビエト連邦が崩壊した直後、1992年に刊行されました。ウクライナに関する記述はわずかですが、世界の歴史への視点は現在の情勢への示唆に富んでいます。
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クーデターの失敗が一挙にソ連を崩壊寸前の危機におとしいれました。共産党の解散宣言でロシア革命は七四年目に無意味になったともみられます。ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カフカスの四つの共和国が独立を宣言し、ソヴィエト社会主義共和国連邦が解体され、新しい「独立国家共同体」の結成に向かっています。(略)
世界の問題を日本の問題と、日本の問題を世界の問題とみる広い視野に立つように努めましょう。糸はもつれています。一本一本ときほぐすことは、おそろしく骨が折れます。しかし辛抱強くそうするほかありません。現代の問題は、人間の歴史がつくりだしたものであるかぎり、人間が解決するほかありません。


