日高町議会3月定例会は16日、一般質問が行われ、杉浦研太議員は日高中学校の制服についてブレザータイプへの変更を提案した。

 現行の標準は男子が詰め襟学生服、女子がセーラー服。「スラックスとスカートを選択できる『組み合わせの自由化』や『男女共通』のジェンダーレス制服の導入が全国で進んでいる」と指摘したうえで、「現行の制服を着ることがつらくて登校できなくなるようなことはあってはならない。特別な配慮ではなく全ての子どもたちが安心して性自認に沿った制服、スラックスやスカートを選択できるルールと環境づくりが必要」と訴えた。

 これに対し、森順教育長は「変更が望ましいと考えており、学校長も検討していくとのこと。しかしジェンダーレス化への対応だけでなく、デザインや機能性といった検討することも多く、制服改定の意義を広く理解していただくこと、業者との取り決めも必要となり、慎重に進める必要がある。とりあえず4月からスカートを着ることに抵抗がある場合にスラックスも選択できるよう対応し、今後は全面的な制服の改定に向けて検討していく」と答弁。杉浦議員は「しっかり、そしてスピード感を持って進めてください」と要望した。

 本会議では一般質問を前に、議会広報特別委員会設置に関する決議を可決した。委員は西岡佳奈子、楠山博之、清水正巳、杉浦、山中雅嗣、宮本雅文の6議員。議会広報の編集を行う。