和歌山選抜入りで活躍する竹谷選手㊧と前田選手

 関西フットサルU―18選抜交流戦が和歌山ビッグホエールで開催され、日高町の竹谷咲人選手(18)と前田天勢選手(18)がメンバー入りしている和歌山選抜が3位入賞。18、19日にグリーンアリーナ神戸で開かれる全国大会「フットサル神戸フェスタ2023ユースフットサル選抜トーナメント」への出場を決めた。ともに全国優勝目指して意気込んでいる。

 竹谷選手、前田選手とも小学生の時は地元のFCブラストに所属していた同級生。竹谷選手は、中学ではクラブチームのミラグロッソ海南、高校は和歌山北に進学し、3年生の夏の県高校総体ではボランチとして県制覇に貢献し、インターハイに出場した経験がある。前田選手は、中学ではサッカーを離れて陸上に打ち込んだ。高校は紀央館で再びサッカー部に所属し、ボランチとして活躍した。

 竹谷選手が和歌山北高サッカー部監督からフットサルの和歌山選抜入りのオファーを受け、前田さんらに声をかけて17人の選抜メンバーの一員に加わった。

 関西交流戦は6府県代表が3チームずつに分かれて予選リーグを行い、和歌山は奈良を5―1で下し、大阪に1―2で惜敗。グループ2位で、別グループ2位の滋賀と3位決定戦を行い、3―0で勝利した。関西は全国出場枠が2つだったが、開催地枠ですでに出場が決まっていた兵庫県が準優勝したため、3位の和歌山が繰り上がりで全国切符を手にした。

 2人ともフットサル経験はなく、1月にチームが結成されてから月に数回、合同練習に参加しただけだが、サッカーで培った技術と体力を本番でも発揮。メンバー17人が2、3分ずつ頻繁に交代しながらコートに入り、竹谷選手は左サイド、前田選手は右サイドのポジションで攻守に活躍。ともに得点はなかったが、アシストを決めるなど3位入賞に大きく貢献した。

 全国大会は各ブロック予選を勝ち抜いた9チームが参戦。3チームずつ3ブロックに分かれて予選1次ラウンド、上位2位の6チームが2日目の2次ラウンドに進む。和歌山は1次ラウンドで東京、香川選抜と対戦する。2人は「サッカーとは全然違いますが、自分の持ち味は発揮できた。全国大会では優勝を目指して頑張ります」と話した。