13日から新型コロナウイルス感染対策としてのマスク着用が個人の判断に委ねられることになった。日高地方の自治体や企業でも対応を見直す動きがみられたが、職員や従業員の対応は基本的に変わらず、御坊市役所も窓口対応時はしばらく着用する方針。来庁者から「マスクを着用してもらった方が安心感がある」という声も聞かれた。

 御坊市は県と同じ対応で、マスク着用は個人の判断が基本。医療機関や高齢者施設、障害者施設等を訪問する場合、同居家族に陽性者がいるなどの場合は着用しなければならないとしている。

 13日の市役所は各課とも今までと変わりなく、ほとんどの職員がマスクを着用。窓口業務がある国保年金課は今月末までは着用することとし、市民課、税務課なども住民との対応時は着用する方針としている。50代の男性職員は「周囲に誰もいない場合はマスクを外すことがありますが、ほとんどの場合は着用してます」、50代の女性職員も「花粉症対策にもなるし、個人的にはコロナが2類から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられる5月8日までは着用しようと思っています」という。市民課を訪れた40代女性は「コロナが完全になくなったということもないし、コロナが原因で亡くなる人もいます。応対時はマスクを着用してくれた方が安心します」と話していた。

 飲食店、銀行、携帯電話販売などは来店者には着用を強要せず、従業員はこれまで通り着用するという事業所が大半。店舗内に張り出していた「マスク着用の協力をお願いします」などと書いたチラシは撤去されたが、消毒液やパーテーションはそのままとなっている。