ロシアによるウクライナ侵攻が開始されてから、2月24日で1年が経過。昨年3月に続き、「ウクライナ」をテーマとします。

 「てぶくろ」(ウクライナ民話、うちだりさこ訳、エウゲーニー・M・ラチョフ絵、福音館書店)

 日本では1965年に紹介され、60年近く親しまれ続けている絵本。

 あるおじいさんが落とした片方の手袋の中に、次々にいろんな小動物が住み着いて家にするという楽しい話で、東スラブの国々には「家の代わりになるものに動物が次々に集まって住み着く」という民話が多く伝わるそうです。

   * * *

 ねずみがかけてきて、てぶくろにもぐりこんでいいました。
「ここでくらすことにするわ」
 そこへかえるがぴょんぴょんはねてきました。
「だれ、てぶくろにすんでいるのは?」
「くいしんぼねずみ。あなたは?」
「ぴょんぴょんがえるよ。わたしもいれて」
「どうぞ」(略)
「うおーうおー。のっそりぐまだ。わしもいれてくれ」
「とんでもない。まんいんです」
「いや、どうしてもはいるよ」
「しかたがない。でもほんのはしっこにしてくださいよ」
 これで七ひきになりました。てぶくろはいまにもはじけそうです。