表彰状と緑十字銀章を手に熊谷さん

 交通安全活動に功労のあった人や長年にわたり無事故無違反のドライバーをたたえる交通栄誉章の受章者が決まり、御坊署管内から日高川町小熊の熊谷重美さん(76)が交通安全功労者で緑十字銀章を受けた。交通安全活動を推進し、事故抑止や安全安心なまちづくりに貢献。夫の研二さん(78)も配偶者表彰として、全日本交通安全協会長から表彰された。

 交通栄誉章は地域の交通安全に尽力、貢献した人や団体、優良ドライバーらに対し、警察庁長官と全日本交通安全協会長が連名で表彰。今年度は県内から緑十字銀章を熊谷さんら5人が受けた。

 熊谷さんは1990年4月から2019年3月末まで日高川町交通指導員を務め、交通事故を1件でも減らそうと尽力。1991年から今年1月末までは御坊地区地域交通安全活動推進委員協議会委員として、通学路の園児、児童、生徒に対する街頭指導、見守りや交通安全運動の街頭啓発、警察署と連携した交通安全教室の参加と積極的に、懸命に活動に取り組んできた。

 各種関係機関に働きかけて、交通安全施設の点検整備、道路危険箇所の点検、通報、企業等に対する積極的な交通安全の呼びかけなど、交通安全の意識高揚と活動に貢献。2012年から日高川町交通指導員会、19年から御坊地区地域交通安全活動推進委員協議会の両会長をそれぞれ退任まで務めた。

 熊谷さんは「初めは警察学校で3カ月みっちり仕込んでもらい、その指導が生かせてよかった。一人では何にもできず、皆さんに手伝い、助けてもらたおかげです」と笑顔。「交通安全は、まず自分から。これからも体が動く限り、事故が減るよう協力したい」と子どもからお年寄りまで住民の無事故を願っている。