梅の消費低迷や豊作などの影響で、みなべ町や田辺市内の生産農家らが、多くの干し梅の在庫を抱えている。
梅の販売促進に向けては梅の日のPRや東京での防災備蓄食料としての売り込みなども行われ、「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に登録されて国際的にもPR。以前から血糖値上昇抑制や抗腫瘍効果、インフルエンザウイルス抑制の効果が確認されているほか、昨年は新型コロナの抑制効果も発表された。町のふるさと納税のメインの返礼品にもなっており、その寄付額は年々上昇中でもある。梅は注目される材料がそろっているので、農家で在庫を抱えるような事態になっているとは驚きだが、手をこまねいているわけにはいかない。
そんな中、次の一手として期待されるのが、先日、みなべ町議会本会議で報告されたコラーゲンに関連する梅の皮膚老化予防効果に対する特許取得だ。梅に含まれるポリフェノールの一種が、美容や健康に大切なコラーゲンを減らす酵素の働きを阻害する効果がある。美容と健康と言えば女性の関心が高いが、最近は若い男性も化粧水を付けるなど美容に気を配っている。
梅の消費低迷にはコロナ禍も少なからず影響があったと思われる。外食や忘年会などの機会が減ったため、飲食店での梅の消費は落ち込んだだろうし、かといっておうち時間で梅を食べる機会が増えたかと言えばどうか。景気低迷、物価高騰の影響もあり、梅干しのような副食は買い控えの対象に入り、高額な逸品はなおさら。しかし、そんなコロナも終わりが見えてきた。梅の美容効果の特許取得はグッドタイミングであり、一層の消費拡大につながればと期待する。(吉)


