鳴尾学校長から卒業証書を受け取る卒業生

 日高看護専門学校の卒業式が2日、御坊市民文化会館で行われ、第7期生30人(男子9、女子21)が巣立った。

 卒業証書の授与では卒業生がマスクを外して一人ひとり壇上に上がり、晴れやかな表情を見せた。鳴尾悦子学校長は「皆さんの学生生活はマスクを外せない日々の連続でした。臨時実習も中止を余儀なくされることが何度もあり、不安な状況の中、看護師として必要な知識・技術を習得し、葛藤を乗り越え人間的にも大きく成長されました」とはなむけの言葉を贈り、成績優秀で他の模範になったとして、小池咲恵さんに学校長賞を贈呈した。

 在校生の送辞では、2年生の奥嶋杏梨さんが「先輩方の励ましで、何度も背中を押していただきました」と涙ぐむ場面も。卒業生代表の山崎李香(りこ)さんは答辞で教員や後輩ら支えてくれた人に感謝の気持ちを伝え、「〝手と目で寄り添う看護師に〟を目標に3年間励んできました。患者さんの想いに寄り添った看護を行っていくという姿勢を忘れずに、日々努めていきたいです」と、来月から看護師として働く決意を示した。

 昨年は感染症対策のため規模を縮小して行われたが、今年は在校生や保護者も同席。最後には、卒業生は川嶋あいの「旅立ちの日に」、在校生はIWiSHの「明日への扉」をうたい、互いにエールを送った。

 卒業生のうち17人は、同校を設置する御坊市外五ケ町病院経営事務組合の構成市町(みなべ町を除く日高地方6市町)の医療機関への就職が予定されている。