御坊市は24日、2023年度予算案を発表した。一般会計は前年度比6億3526万7000円(4・4%)増となる151億9063万4000円。平成以降は最大で、同和対策事業(約50億円)などの大事業が盛り込まれた1981年度(昭和56年度)の155億円に次ぐ過去2番目の規模となった。3月3日開会の議会定例会に提出する。

 歳入は、市税など自主財源が53億7424万円(35・4%)、地方交付税など依存財源が98億1639万4000円(64・6%)。歳出では扶助費など義務的経費が70億3713万8000円(46・3%)、普通建設事業の投資的経費は28億6840万1000円(18・9%)、消費的経費その他が52億8509万5000円(34・8%)。財政調整基金からは3年ぶりに当初予算で取り崩し、4800万円を繰り入れた。

 主な歳出では、新庁舎建設事業に24億6865万5000円。うち工事費は19億3417万7000円。新規事業は健康マージャン推進事業で420万円、野口オートキャンプ場拡充事業で950万円など。

 健康マージャン推進事業は全国から224人を募集し、健康マージャン大会を開催。会場にはふるさと納税や観光などのPRコーナーも設置する。野口オートキャンプ場拡充事業は敷地内に車中泊ができるキャンピングカー滞在施設のRVパークの新設(5台程度)やデジタルサイネージ(デジタル技術を活用した情報媒体)などの設置で施設の充実を図る。ほか、全国のコンビニで住民票の写しなどを取得できる交付サービス事業(1009万7000円)も盛り込んだ。

 拡充事業は外国語指導助手(ALT)に関わる外国青年招致事業(1335万7000円)、放課後児童健全育成事業(1億1529万2000円)など。