三浦市長㊧と握手する御坊出身の俳優田中さん

 御坊市名田町出身の俳優、田中稔彦さん(39)=東京在住=が22日、三浦源吾市長を表敬訪問した。舞台を中心にテレビなど100作を超える作品で活躍しており、「御坊や和歌山の魅力を映像を通じて世界に発信できればと思います」とふるさとへの協力を約束した。

 日高高校卒業後、滋賀大学経済学部に進学。在学中にアメリカのミシガン大学に留学して経済学を学び、卒業後は三井住友銀行に就職したが、その後、俳優に転身し、舞台を中心に活動。映画、テレビなどマルチに出演している。

 主な出演作品はテレビ神奈川のドラマ「信長未満~転生光秀が倒せない」、舞台では明治座公演「三山ひろし特別公演」「アンフェアな月」などに出演。昨年5月には株式会社No Saint.&Bloom」を設立し、長編映画「莉の対(れいのつい)」を制作中。脚本、監督、出演、編集を手がけている。

 田中さんは「地元のことを深く知り、ちょっとでも自分が役に立てることはないかという思いを持って6年ぶりに里帰りしました。東京に住んでいると人とのつながりの希薄さを感じます。地元に帰るとシンプルに心が洗われました」と笑顔。三浦市長はまちづくりに対する思いなどに触れながら「御坊市は来年で市制70年を迎えます。今後、機会があれば映画やショート動画などで、市のPRになるようなことを少しでも取り上げていただければありがたい」と要望した。