内野手をマウンドに集めて指示を与える高校生

 少年野球チームの三百瀬千鳥と湯川クラブの練習試合が12日、南部高校で行われ、同校硬式野球部のメンバー10人が両チームに分かれて采配を振るった。

 小学生と高校生が交流し、小学生は高校の雰囲気を感じ、中学、高校になっても野球を続けてほしいという願いを込めて実施。三百瀬千鳥の谷本真一監督(48)と湯川クラブの井元晴彦監督(46)はともに南部高校野球部出身であることから、同校の高瀬晶也監督(44)に提案して実現した。

 試合では高校生がベンチから采配。盗塁やヒットエンドランなどのサインを出したほか、「ナイススイング」「けん制球に注意しろ」などと声を出して盛り上げた。ピンチを迎え、内野手をマウンドに集めて指示をする場面もみられた。

 三百瀬千鳥の監督を務めた南部高校の植快成君(1年)は「今まで野球はプレーヤーしかしたことがなかったけど、采配を振るう面白さを感じました」、湯川クラブの指揮をとった周家大樹君(2年)は「少年野球時代の楽しさを思い出すことができました」と話し、三百瀬千鳥主将の谷本樹君、湯川クラブ主将の宮下快斗君の2人も「高校生と一緒に野球ができてとても楽しかったです」と笑顔を見せていた。