現職籔内美和子候補(60)=浜ノ瀬・1期=と元職森下誠史候補(67)=三尾=が一騎打ちを繰り広げている美浜町長選はいよいよ終盤。本紙では有権者100人アンケートで今後取り組んでほしいことの上位となった項目を踏まえ、両候補に「人口減社会の中での今後のまちづくり」について考えを聞いた。籔内、森下両候補とも子育てしやすい環境づくりなど、独自施策を前面に政策を訴える。

 籔内候補 公約でも申しましたが、人口減少対策の一助として、また子育て対策として若い世代の転出を防ぐため幼児・児童・生徒の給食費の無償化を検討します。近隣市町より遅れていましたファミリーサポートについても、現在御坊市で事業展開している「そらまめ」に加入します。

 新設された出産・子育て応援給付金も国、県と共に今後も継続するとともに赤ちゃん誕生祝い金も継続します。今年度から行っている不妊治療の保険適用された方の自己負担分への補助も継続します。産後ケアについても里帰りせずに出産されるお母さん方に寄り添うため、他に何かできないか研究していきたいと考えています。子育てしやすい環境を整え、美浜町に住みたいと言ってもらえるまちを目指します。

 観光振興については、課題であった地方創生プロジェクトの煙樹ヶ浜活性化を進めるため、地域おこし協力隊員を増員し、コロナ禍で3年間閉鎖していたキャンプ場を1年間通して開設することを目指します。現在進めている京都外国語大学国際貢献学部グローバル観光学科の学生が地域体験活動としてアメリカ村に1週間滞在するプログラムを今後も継続し、教育旅行のプログラムである三尾でのサップやビーチコーミングなどもPRし、関係人口の増加に努めます。美浜町を訪れていただいた方々に美浜町をアピールし、ふるさと納税のPRもしていきたいと考えています。道路の拡幅や整備も進めていきます。ふるさと納税で積んだ財政調整基金を活用しながら、今後のまちづくりに全力で取り組みます。

 森下候補 面白そうな所に人は集まる! たとえ小さな町であっても夢は大きく。

 子どもは地域の宝物、少しでも町で支えたい思いが出生祝い金、子育て応援給付金です。これを復活します。また、子育て世帯の新築住宅に対し100万円以上の補助。これも美浜町に住んでもらう一助になると考えます。

 健康カレンダーの復活、必ず行います。

 近畿で最大規模を誇る煙樹ヶ浜松林の保全と、親子で安心して遊べる公園整備を行います。吉原公園のテニスコートやゲートボール場の整備・充実を図ります。煙樹ヶ浜のキャンプ場はキャンプブームの中、美浜だけがコロナ禍で閉鎖と残念な結果となり、ぜひ復活と通年型の開設を目指します。

 防災面では、南海トラフの巨大地震の対応で日本一の規模を誇った松原地区高台避難場所の他にも避難タワーなどがあります。防災の手を緩めることなく、ハード、ソフト面できめ細かい対策を図ります。

 オリンピックで脚光を浴び若者に人気のスケートボード場なども模索していきます。アニメ「AIR」のシーンに美浜町が描かれ今も若者を中心に各地から来られる姿が見受けられます。アニメは若者の文化といわれ、若者に居心地の良い町づくりを目指します。

 観光では、煙樹ヶ浜、アメリカ村、日の岬といった所を強力にアピールし、定住人口と私たちの町美浜が第2の故郷となるような交流人口の拡大を図ります。もちろん、あたたかい町美浜を目指し、様々な福祉施策を行います。なんとかせんと チェンジ!