任期満了に伴う美浜町長・町議ダブル選が7日告示され、注目の町長選は2選を目指す現職籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬・1期=、前町長の森下誠史氏(67)=三尾=がともに無所属で立候補した。4年前の前回と同じ2人の一騎打ちで、目立った争点はないが、「現職の連続当選か」「元職が返り咲くか」と町民の関心は高く、町内は選挙一色。両候補とも出陣式で力強い第一声を放ち、5日の熱い戦いの火ぶたを切った。

 今回の町長選は、昨年6月議会で籔内氏が出馬を表明。森下氏の出馬のうわさは絶えずあったものの表明には至らず、無投票ムードが流れていた。事態が動いたのは告示2週間前、出馬の意思を固め、8日前の1月30日に正式に表明した。

 ともに告示までに公約を発表。籔内氏は「強く、優しく、美しいまち美浜」をスローガンに「中学生以下の給食費無償化の継続検討」等、森下氏も「何とかせんと! チェンジ」をスローガンに「子育て世代の住宅新築に補助」等を打ち出し、ともに有権者への浸透を図る。

 超短期間だった前哨戦は、4年間の実績といち早い表明で先行する籔内氏を森下氏が追う展開。今後、どちらの訴えが有権者の心をつかむか、注目が集まっている。